About
港やについて
豊の丘風遊菓
豊岡市のほぼ中央を悠々と流れる円山川
ゆるゆると微笑むように豊かな水量を
運ぶこの川は、日本海から吹きこむ
風の道、通り道であるという。
日本海の上空を吹く風は、ちょうど
円山川の川すじにそって、豊岡市内を
流れる。そこから、円山川のことを
「風の道」と呼ぶ人がいるが、風が運ぶ
歴史・自然・文化と四季の移りに心遊ばせ
誇りある菓子づくりに託したい。
港やの歴史
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昭和元年
1926
初代 林友平が、豊岡にて飴や煎餅などの駄菓子を製造販売する商店を開業する。
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昭和五十一年
1976
煎餅や餅などの土産物事業に加えて当時としては珍しかった洋菓子に目をつけ、洋菓子店「お菓子のミナトヤ寿店」としてリニューアルオープン。
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昭和五十七年
1982
アーケード通りの市役所前にて、パンと洋菓子を提供する「お菓子のミナトヤ駅通店」をオープン。
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平成八年
1996
寿店と駅通店を統合し、和菓子・洋菓子を提供する「豊の丘風遊菓 港や」として現在の場所にリニューアルオープン。
港やのこれから
弊店は私の曽祖父が始めた「地域のお菓子屋さん」として、2026年には創業100年となります。この100年の間に社会は大きく変化し、殊にお菓子についてはコンビニや通販などによって日本全国どこにいても美味しいものが食べられるようになりました。
では私たちには何ができるのでしょう。
手作り・出来立てのお菓子を、地域のストーリーを語りながら、作り手の顔が見える安心感とともに、提供することが私共の使命と感じています。
これからも、お客様と歩み、お役に立てればと思います。
港や4代目 林佑輔
お菓子の神様 中嶋神社
豊岡には、古事記・日本書紀が伝えるお菓子の神様「田道間守命(たじまもりのみこと)」が祀られている中嶋神社があります。毎年4月に催される「菓子祭」には全国から菓子メーカーが集います。
お菓子のルーツ「橘」
遠い昔、田道間守命は第十一代垂仁天皇から、食べると歳をとらずに長生きができるという「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を探すように命令され、海を渡り十年の歳月をかけ、やっとの思いで持ち帰ったそうです。
その持ち帰った非時香菓は現在の「橘(たちばな)」であると言われており、これが現在のお菓子のルーツであるとされています。
港やでは、「橘」をモチーフにしたお菓子もご提供しています。
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「香菓萬年(こうかまんねん)」
橘はみかんの原種であることから、みかんを素材に、餅を石臼で粉にしたものに砂糖を加えて押しかためた、古代の製法を受け継ぐ独特の趣をもったお菓子です。
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「雪橘(ゆきたちばな)」
柑橘風味の黄身餡を求肥で包みました。古事記・日本書紀に伝わるお菓子の神様「田道間守」がもたらした不老長寿の果実、橘をイメージしています。